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2020年8月11日

安比塗との出合い

すますのこと

すます の「仕草が美しくなる細箸」は、おかげさまで初回分が完売となり、
長らくお待たせいたしましたが、本日、再入荷いたしました。

 

これまでお手にとっていただいたお客さま、細箸の使い心地はいかがでしょうか。
とても「おとなしい」といいますか、静かな佇まいの商品ながら、思い入れはたっぷり。
ですので、まずはお客さまに手にとっていただけたことがうれしいです。

 

なぜ細い箸なのか、は以前「はなし」に書かせていただきました。
繊細な箸づかいができる細い箸で、食事への向き合い方まで変わること。
毎日使うお箸から生まれるその変化を楽しんでいただけたらという思いです。

 

細さと丈夫さにこだわって作ったお箸ですが、もうひとつのこだわりが「仕上げ」です。
今日は、その「仕上げ」について書かせていただきます。
「仕草が美しくなる細箸」は、安比塗漆器工房の職人さんの手で「拭き漆」の仕上げをしていただいています。

 

お箸の仕上げはいろいろな方法がありますが、
すます では口に入れたときの心地よさからも、「漆塗り」での仕上げを希望していました。
漆塗りといってもどこにお願いをしたらよいか?
その時、思い出したのが自宅で使っている漆器の飯碗でした。

 

 

昔住んでいた雑司が谷からも近い、東武百貨店の東北物産展で、そのお椀に出会いました。
シンプルな形、絵柄のない、朱や黒一色の落ち着いた佇まい、品のよいマットな艶。
綺麗だな、と買い求めました。
それまでずっと、ご飯は陶器や磁器のお茶碗で食べており、初めての木の飯碗でした。
使ってみて、まず軽さに驚き、また炊きたてのご飯を食べるときも、茶碗が熱くないことが心地よく、
以来ずっと愛用していました。
洗うほどに艶を増し、最初はマットな黒だったのが、うっすら赤みを帯びた艶々のお椀に育っています。

 

大好きなこのお椀を作ってくれたのは、岩手の八幡平市安代にある「安比塗漆器工房」さん。
茶碗の裏にある、愛らしい「片口」の印が目印です。
この美しくモダンな安比塗の質感で、お箸の仕上げをお願いできないかな…?
そうして、まずはご相談のご連絡をしたのでした。

 

つづく

 

 

仕草が美しくなる細箸