2019年5月23日
「適当な負荷をかける」こと
すますのこと
細いお箸は緊張感があります。
見た目にも凛とした佇まいがありますし、そんな細いお箸でドカドカとは食べられないし、
こぼしたり、滑らないよう、箸使いにも正確さや慎重さが求められます。
でも、日々の食の時間には、適当な負荷をかけることの大切さというのが、ある気がしています。
以前、陶器のお茶碗から、漆塗りの飯椀に変えたときのこと。
木椀を水につけっぱなしにするのはよくないので、
食事の後すぐに食器を洗い、布巾で拭いて棚にしまうようになりました。
すると、すぐに片付く台所がとても気持ちよく、気分がいいのです。
多少の面倒くささがあっても、それを当たり前にできるようになると気持ちがいい。
お茶碗を1つ変えるだけで、日々の習慣や生活への姿勢まで変わる、そんな気づきでした。
細いお箸を使う緊張感も、おなじく。
箸づかいが慎重になり、気持ちが引き締まる、丁寧に食べたくなる、丁寧に食事をしている自分を意識できる。
細いお箸も、漆塗りの木椀も、扱いが楽じゃないからこその何かが、あると思います。