2019年1月12日
「大きな手ぬぐい」が欲しかった(2)
すますのこと
お風呂上がりに身体に巻ける丈の手ぬぐい。
まずはインターネットで調べて、
「オリジナル手ぬぐいのオーダーお受けします」という数社に聞いてみました。
「普通の手ぬぐいより大きくて、身体に巻けるくらいの手ぬぐいをオーダーしたいのですが、できますか?」。
「・・・・。手ぬぐいは生地幅が決まっていますので、大きいものはできないですねー」。
「柄のオーダーならお受けできるのですが…」
予想はしていましたが、やはりそれほど簡単にはいかないようです。
手ぬぐいは、小巾(約36cm巾)の反物を切ってつくります。
反物の端は「みみ」になっているため、縫製が不要。
切りっぱなしの両端は、使っていて糸が出てきたらその都度カットして、そのうちほつれなくなる。
そのため、どこにも縫い目がない。
縫い目がないからこそ、速く乾き、衛生的なのです。
ですから、手ぬぐいを大きくしたいからと、
単純に「小巾の長めの手ぬぐいを2枚縫い合わせてつくる」のはもちろん却下。
「大きい布を理想の大きさにカットして4辺をまつり縫いしてつくる」のも却下。
そこで、専門の生地屋さんに相談し、理想の手ぬぐい用の生地をオーダーすることにしました。
広幅で、無蛍光漂白の昔ながらの和晒製法。
注文から2ヶ月経って、大きな反物が納品されました。
大きな手ぬぐいづくりの始まりです。